シャベルカワリアガマ
ゼノガマ 1
学名:Xeanagama batillifera

英名:Club-tailed dwarf agama

分布:エチオピア、ソマリアあたりの乾燥地帯

全長:
15p程度

特徴:
最大の特徴はその名の通り尻尾です。クラブテールすなわち棍棒のシッポってことで、トゲトゲのついた棍棒のようにも見えます。一般的なアガマ類は尻尾が長いのですが、ゼノガマはとても短いです。同種にテイラーカワリアガマもいて、こちらの尻尾はさらに短く扇状のようなシールドテールとなっています。頭でっかちでぷっくりした体つきに短い尻尾で幼児体型のかわいいトカゲです。オスは興奮したり繁殖期にはのどの部分がきれいなブルーに染まります。動きがコミカルで見ていて飽きないトカゲです。

飼育環境:最低でも45p、できればそれ以上の大きさを用意してください。基本的に乾燥系トカゲの飼育環境で問題ありませんが、穴をよく掘るので床材は砂でなく、ソイル系である程度締め固めておく方がいいです。石や流木、シェルターなどをレイアウトします。温度は昼間で35℃程度、夜間はホットスポットやヒーティングなしで20℃くらいまで下げて差をつけた方がよいようです。バスキングスポットは40℃以上でUVライトは5.0以上の強いモノが良いです。

エサ:基本的には昆虫食メインで野菜類も食べる雑食性です。昆虫類は一般的なコオロギ、ミルワーム、ジャイアントミルワーム、ハニーワーム、ローチなど何でも食べます。カルシウムなどダスティングしてから与えます。小松菜などのサラダ類も少量食べます。霧吹きしたものを小皿に盛って与えます。シロツメクサは好物のようでよく食べます。レイアウトの一つとして植えておくと良いでしょう。10p四方くらいのシロツメクサならすぐに食べ尽くしてしまいます。活着していれば食べ尽くしてもすぐに新しい葉が出てきますので、水やりだけ欠かさずやってください。水入れは常設しておきます。

繁殖:前肛孔を観察すればオスメスの判別は簡単です。良いペアを状態よく飼育していると繁殖の可能性はありますが、元々闘争心の強いトカゲで、オス同士はもちろん、普段相性の良いペアでもオスが攻撃的になりやすく、下手をするとメスが殺されてしまうおそれもありますので気をつける必要があります。ですからできるだけ個別飼育し、必要なときだけペアリングするか、どうしても同一ケージ内で飼育する場合は、身を隠せるような場所を多く用意しておくようにします。個別でクーリング期間を過ごして、クーリング明けにペアリングするとうまくいくようです。

その他:詳細についてはケアシートのテイラーカワリアガマを参照してください。テイラーカワリアガマではありますが、シャベルカワリアガマもほぼ同様で問題ないはずです。残念ながら最近はテイラーカワリアガマ以上にほとんど流通がありません。入手困難なアガマです。

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