Dwarf Shield Tailed Agama Keeping & Breeding
テイラーカワリアガマ(Xenagama taylori)の
 飼育と繁殖  
出典:
http://kingsnake.com/gladescs/taylori/
http://www.gherp.com/taylori/xenagama.htm
 
テイラーカワリアガマ(Xenagama taylori)は、北東アフリカの乾燥地域に分布生息する小さなアガマです。尾は、ミニチュア「シールド」に似ています。ゆえに、通称シールドテールアガマと呼ばれています。彼らは、飼育下によく適応する非常に丈夫なトカゲです。我々が発見した1つの独特の特徴は、彼らが浅いトンネルを掘るということと、いかなる捕食者も阻止するために夜には彼らの尾で入口をブロックすることです。テイラーカワリアガマは多くの面白い習慣と特徴をもち、その多くはとても人気のフトアゴヒゲトカゲ(pogona vitticeps)に似ている非常に魅力のあるトカゲです。そして、テイラーカワリアガマは新しいブリーディングの楽しみとペットトカゲとして優れた選択肢の一つです。
 
テイラーカワリアガマはアダルトに成長すると全長8p弱から9p弱、体重20g以上になります。孵化したてのベビーは、全長16〜25o、体重わずか3gほどです。色彩は、様々な量の黒い小斑とともに、さえない砂のような茶色から鮮やかな「赤煉瓦色」まで体色は変化します。少量の部分的白点が若い個体には顕著です。生長と共に消えていきます。オスの成体は「興奮した」とき、あご下に鮮やかなネオンブルーの色を示します。通常、繁殖期間中オスは闘争心または警戒心が強くなります。メスのあご下の色は、オスの青い色と比較してほんのわずかであり、オスとの違いをみせます。
 
 
 
飼育設備と床材:
                Communal cage set-up
               複数飼いのセットアップ
我々はいくつかの容器と床材の組合せをためして、各々での成功への様々な結果を得ました。まず最初は砂が最も彼らの自然環境に似ていたという確信により、特に優れた適切な床材であると考えられました。しかし、トンネルを掘ってそのままの形状を維持出来ないため、すぐに却下されました。我々の次の選択はイトスギのマルチング材と砂の組合せでした。そこで、ケージ内の片方に砂を、もう一方にマルチング材を置きました。テイラーカワリアガマは砂とマルチング材のどちら側も好むようでありませんでした。しかし、我々は彼らがイトスギマルチング材の下に潜って夜間を過ごすとに気がつきました。この種のセットアップに関する問題はエサ自身がマルチング材に潜ってしまうことでした。そして、気づかずにいると、数日後、給餌のとき、ケージ内は何百ものコオロギまたはゴミムシダマシが走り回っている状況となりテイラーカワリアガマにストレスを与えてしまいます。我々は、屋外から掘ってきた庭土が最良であることがわかりました。それには大きな締め固まる力があります。そして、それはトンネルをつくることができて、簡単に掃除できるるか、土の入れ替えができて、エサ達がに隠れる場所をあたえず、食べ残しさせません。
バスキングのために提供されるプレート状の岩。
 
床材(庭土)の厚さは、7.6〜12.7pまでの間になければなりません。テイラーカワリアガマは偉大な穴掘り名人です。彼らはしばしばいくつもの地下トンネルを掘り、プレート状の岩や流木の辺りでバスキングするのが見られます。バスキングエリアは通常流木やプレート状の岩またはレンガ板の大きな部分で構成されます。バスキングサイトの温度は32.2〜43.3℃で、頭上のレフシールドランプを点灯して供給します。我々は、75W球をバスキング用の岩の上25.4〜30.5pほどの高さから照射しています。ケージ内の涼しい側はおよそ20℃より涼しいです。そして、それは温度調節を考慮に入れます。水は2.5pほどの深さの小さな水皿の中に切らさずに提供します。そして、皿の縁が床材の表面と同じ高さになるように埋めます。テイラーカワリアガマは時折水皿から飲みます。しかし、我々はバスキングスポットに一日おきに霧吹きすることによりケージ内の側面につく水のしずくを彼ら飲むのを気がつきました。
 
 
追加補助照明:
 
テイラーカワリアガマの照明条件にはUV−AとUV−Bの量が関係します。この時に、我々はバスキングに使われる白熱電球を除いて、ほとんどさらなる照明を提供しません。現在まで、我々は自然の日光の不足による何らの悪影響も見ませんでした。しかし、ビタミンD3を使ったビタミン/ミネラル補助剤はこれらのニーズを満たすことを願って与えます。直射日光の長期欠如は有害であると判明するかもしれないので、たとえそれが1週につきわずか2〜3時間であるとしても、若干の日光浴を推奨します。
 
 
 
給餌:
 
テイラーカワリアガマのエサは、S〜Mサイズ程度のコオロギ、ミルワーム、時折スーパーワームと、様々な「緑の」葉の多いサラダから構成されていて、フトアゴヒゲトカゲのエサにとても似ています。コオロギまたはミルワームは、1日で食べきれる量を毎日与えます。その量は通常3〜5匹程度です。我々は、週につき2回、例えば「ミネラオール」や「Reptamin」というビタミン/ミネラル補助剤でコオロギやミルワームにダスティングします。しかし、彼らのエサで葉物が作用する役割についてどんな重要性があるかはわかっていません。細かく刻んだ葉物や濃緑色野菜は少量で週2回与え、新鮮な水で霧吹きします。与える緑の葉ものは以下の通りです:カンランのはっぱ、カラシナ、タチチシャレタスとエンダイブ。 野菜は、細かく切られた黄色のスカッシュ、ズッキーニとニンジンで構成されます。サブアダルトと妊娠したメスのテイラーカワリアガマはグリーンの葉物を好むようです、しかし、それ以外は与えても顔をそむける傾向があります。
 
 
 
性別:
 
オス(左側)は、小孔の回りに拡大した大腿部の前肛孔と黄色がかった蝋状の物質が存在することによって特定することができます。右側のメスは、かろうじて目立つ非常に小さな大腿部の小孔があります。
不可能でないにしても、孵化したてのベビーと若齢のテイラーカワリアガマの雌雄鑑別は非常に難しいです。サブアダルトとフルアダルトは、ちょっと腹部側を上にして見て大腿部の孔の存在を調べることによって、簡単に性別判断できます。オスの大腿部の前肛孔は非常に顕著に色の濃い黄色である蝋物質を分泌しています。蝋物質はメスには存在しません、そして、大腿部の前肛孔はかろうじて見つけることができます。
 
 
 
繁殖と孵卵













 
最初は単独行動をする生き物であると思っていたので、我々はブリーディングを試みるとき以外は、テイラーカワリアガマを互いに別々にキープしておきました。テイラーカワリアガマは11月15日から1月15日まで2ヵ月の期間の間冬眠しました。そこで、夜間の低いときで18.3℃、昼間の高いときで26.6℃で8時間の光周期に保たれました。常時飲めるようにしてある水とともに、食物は普段より少量を週に一度与えました。冬眠期間終了し、テイラーカワリアガマの定期的なエサ摂取とともに温度と日照時間はゆっくり量を増やしていきました。2月1日までには、給餌量を普段に戻して、12時間の日光サイクルにしました。オスを一時期1匹のメスに引き合わせました、しかし、繁殖行動は認められませんでした。彼らが共同繁殖であるかもしれないと思って、我々は4匹または5匹のメスに、1匹のオスからなるより大きなケージをセットアップしました。繁殖行動は、ほとんどすぐに確認できました。オスは「ファイアアップ(燃え上がり)」と呼ばれる我々がまだ見た事の無いようなとても明るいネオンブルーにあご下が発色し、「腕立て伏せをしている」ように頭を不規則に上下に動かし(ボビング)始めます。繁殖行動している間、オスはケージ内をうろうろしてメスを追いまわして、文字通りメスと「格闘」します。初めて、我々はこの行動を目撃しました。我々は同じケージ内に誤って2匹のオスを入れてしまいました。そうすると、彼らは争いました。しかしより詳細な観察と同時に、我々は彼らが実はつがおうとしているところであるということを発見しました。オスは、一日の行動の中で複数のメスと交尾しているのが見られもしました。我々の経験から、複数のオスまたはオスの戦闘は、繁殖行動を誘導するのには必要ありません。
あご下に典型的な青い色を示しているオス(左)。


卵が発達して、抱卵したメス(右)が示すふっくらした胴回り。

 
最初に成功した交尾のおよそ2週後に、メスは妊娠の兆候を示し始めます。腹部のサイズが増大します。そして、腹部のふくらみはお腹の中でできている卵により形として現れ始めます。何回か、妊娠したメスはコロニーから引き離して、産卵用ケージに入れました。それはおよそ25.4〜30.5pのしっかり締まった土で構成されています。しかし、巣を作り卵を産むことに失敗しました。それで、メスをコロニーに戻しました。そして、メスがまだ卵を産む準備ができていなかったのだと思いました。我々は、それから、妊娠したメスが一日おきに霧吹きのため水をスプレーした後に猛烈に掘り始めると気がつきました。メスはシミュレーションされた雨の後、掘って卵を産むのを好むようなので、我々はメスに産卵を誘発させるため、産卵用ケージにしっかり霧吹きを始めました。メスは、深さおよそ20.3〜25.4pの深いトンネルを掘ります。そして5〜8個の小さな白い卵を産みつけます。産卵の後、メスは完全にトンネルを埋めて、メスの鼻で土を固めます。ひとたび終わると、トンネルや産卵した形跡は残りません。メスが産卵した後、我々はケージ内に産卵された卵を移動します。そして13o程の深さの水の入ったコンテナに30分ほど浸けて水分補給させます。それから、メスを産卵から回復させるために、2〜3日の間産卵用ケージ内に入れておいてください。2日後に、メスをコロニーに戻します。我々には、シーズン最初のクラッチですでに産卵して、2度目の妊娠するメスがいます。テイラーカワリアガマは1シーズンに複数クラッチの産卵をすることに確信を得ました。
 
 
 
孵卵:
 
卵は、産卵部屋から慎重に掘り出して、パーライトとバーミキュライトの混ぜたものの上に置いて、27.8〜28.9℃に調整された孵卵器に入れます。孵卵器は内部に水入れを置き100%の湿度に保ち、霧吹きで周期的にミスティングします。45〜50日の期間の後、卵は黒ずみ始めて、通常48時間以内に孵り始めます。産まれたばかりのテイラーカワリアガマはヨーサックが吸収されるのを待つために24時間孵卵器内においておき、それから、小さなケージ内へ移して、ペーパータオルの床材でキープしました。我々は保湿のために1日に2回、新しく孵化したテイラーカワリアガマに霧吹きして、卵から出てきて2日または3日後に、ピンヘッドサイズのコオロギを与えます。若いテイラーカワリアガマはかなり速く成長して、最初の2ヵ月で2倍の大きさになります。エサのサイズは幼体のテイラーカワリアガマの生長と共に大きくなりました。そして緑の野菜は生後1ヶ月頃になって初めて与えます。我々は、コミュニティのセットアップにおいて孵化したてのベビーと幼体を成体のセットアップと同一にしておきます。速い成長率で、我々は性成熟が1年以内に達すると思っていますが、生後2年しっかり性成熟するまでブリーディングはしません。
 
テイラーカワリアガマの正確な飼育方法はまだ完全にはわかっていないですが、我々はこのユニークな種を理解する良い手段になります。CBの成功がもっと一般的になり、ホビーイスト達によって刺激的で面白いトカゲであるテイラーカワリアガマ促進の手助けになるでしょう。我々はこの種の飼育に成功しているホビーイストに彼らの飼育技術を共有することそして種の促進の手伝をすることを懇願します。
 
通常、6〜8つの小さな卵は、25.4〜30.5pの深さの所に産みつけられます。卵は、27.8〜28.9℃で暖められて45〜50日で孵ります。
 
 
 
2001年CBベビーは生後3ヵ月でおよそ全長4.5pです。

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