ヤシヤモリ
ヤシヤモリ 0
学  名:Gekko vittatus

英  名:white-lined gecko

分  布:南方。インド・オーストラリア群島、ニューギニア島、ビスマーク諸島、ソロモン諸島、サンタクルス諸島など

全 長:25〜30p

特 徴:英名に象徴されるように、目からはじまり背中を走るYの字のような白いラインが目を引きます。ベースの体色は明るいきつね色できれいな個体からチョコレート色のようなやや濃い色の個体までいろいろです。体色の変化は濃淡程度の変化だけです。30pくらいになりますが、スレンダーボディのせいでそれほど大きい感じは受けません。樹上性ヤモリですが、余程のことがない限りおとなしく飼いやすいヤモリです。

飼育環境:オーソドックスな樹上性ヤモリの飼育環境で問題なく飼育できます。当然のことながら底面積よりも高さ重視です。木の枝や熱帯性シダなどを入れてやるととても落ち着きます。熱帯地方に生息していますので保温が必要です。弱いUVB照明もあった方が良さそうです。朝夕霧吹きして湿度を上げてやると体調が良さそうです。逆に乾燥しているとあまり良くないようです。

エ サ:いわゆるエサ昆虫類にカルシウム・ビタミンなどをダスティングして与えれば問題ありません。私の場合、ほとんどジャイアントミルワームだけでした。昆虫ゼリーとかピンキーとかも食べるようですが、私の飼っていたヤシヤモリペアは食べませんでした。

繁 殖:相性の良いペアさえ揃えれば簡単に繁殖します。卵は壁や木の枝や葉っぱなど何処にでも産み付けるようです。親が食べてしまうことがあるので、食べられないように隔離するとか、小型のプリンカップをかぶせるなどして防御してください。温度と湿度がそれなりにあればかわいいベビーが誕生してくれることでしょう。私の場合、乾燥が原因で失敗しました。

そ の 他:ヤシヤモリはトッケイのように毒々しい色でなく、凶暴でもなく、明るいきつね色がきれいなおとなしいヤモリです。メンテナンスなどでケージの蓋を開けていてもほとんど逃げ出すこともありません。もちろん脅かせばビックリして素早い動きで逃げますが、ちょっと走ったらすぐに止まりますので、捕まえることも難しくありません。スレンダーゆえ他の同じような体長のヤモリよりもボリューム感はありません。皮膚は丈夫で剥けてしまったりすることはありません。とても買いやすく繁殖も簡単でなかなか良いヤモリなのですが、価格が安いためかカラーバリエーションがないためか今ひとつ人気はないようです。個人的にはお薦めのヤモリです。

ヤシヤモリ 飼育環境ヤシヤモリ 1ヤシヤモリ 2ヤシヤモリ 3ヤシヤモリの卵

生き物紹介に戻る

inserted by FC2 system