サビトマトガエル

サビトマトガエル0
サビトマトガエル

学  名:Dyscophus guineti

英  名: False Tomato Frogほか

分  布:マダガスカル

全 長:6〜10p程度

特 徴:柿色に黒いラインが入った存在感のあるきれいなカエルです。ジムグリガエルのカウンターパート的な存在です。地味な体色のジムグリガエルとは対照的にスキアシヒメガエルの仲間はカラフルなものが多いです。とても飼いやすい種類ですが、繁殖はとても難しいというカエルでもあります。ツノガエルほどではありませんが、昼間はほとんど床材に潜っているか、シェルターに隠れて動きません。夜行性で夜になるとエサを求めて動き出します。ククククククッという鳴き声です。ザ・カエルの著者で田園調布動物病院の田向 健一院長によると、サビトマトガエルのメスは鳴くようです。

飼育環境:多湿系地表性カエルの飼育環境です。床材には水苔やヤシガラ土やソイル系などたいていのものが使えます。表面は水苔で覆っておくのが良いようです。ただ、よく食べてよく出しますので、メンテナンスをこまめにしないと自家中毒に陥りやすいです。多湿を好みますが、ベタベタに濡れているのはよくありません。普段はじっとしていますが、活動時にはかなりアクティブでジャンプ力もありますので、容器は出来るだけ大きい方が良いです。もちろん蓋は必ずするようにします。シェルターは必需です。植物などを植え込んでやると落ち着きます。照明は特に必要ありませんが、植物が生育する程度の光はあった方が良いです。湿度80%、温度26℃程度を保てば良いんじゃないでしょうか。意外に高湿度を保つのは難しいものです。

エ サ:基本的にはコオロギ、ミルワーム、ジャイアントミルワーム、ハニーワームなどの生き餌を与えます。ピンセット給餌に慣らせばピンキーや砂肝など生き餌以外も食べます。大食漢と言われますが、私の場合はそれほどたくさん食べる個体ではありませんでした。週に2〜3回程度で十分です。どの種類にも言えることですが、エサのやり過ぎは寿命を縮めます。少ないかな?と思う程度で十分です。

繁 殖:ホルモン剤を使用しないとほとんど不可能らしい。輸入直後の持ち腹個体でうまくペアがそろえば産卵する場合もあるそうです。レインチェンバーなどを利用すると良いようです。大量産卵するカエルは自家繁殖しない方がいいです。オスメスは性的二型と言われますが、極端に違うというわけではありません。オスは小さく背中に菱形模様、メスは背中に網目模様というかドット風の模様がでます。前述のとおり、メスも鳴きます。

そ の 他:何回も書きますが、メスガエルも鳴くと言うことは驚きです。専門家が言うのですから間違いないでしょう。通説としてはメスは鳴かないと言うか鳴けない体の構造のはずなのですが、オスと遜色ない鳴き声です。メスの方が体が大きいので低い鳴き声です。オスが鳴けばメスが鳴き、メスが鳴けばオスが鳴くことが多かったです。

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