ピパピパ(ヒラタピパ コモリガエル)

ピパピパ 1
学  名:Pipa pipa

英  名:Surinam Toad

分  布:南米か! アマゾン流域に棲んでいるようですが、私はこの目で見たことがないのでわかりません。

全 長:10〜17p

特 徴:完全水棲カエルです。体は扁平で手足、特に後肢が長いです。体色は黄土色から焦げ茶色までその時々の環境で変化し黒い模様があります。前肢指先に星状に広がった感覚器官が付いていてそれでエサなどを感知します。目は小さくてあまり視力は良くないようです。最大の特徴はなんと言っても繁殖形態でしょう。背中に卵を産み付けてその卵が背中に埋もれ、背中から子供ガエルが直接出てくるのは誰もが驚きの生態です。オタマジャクシの時期がない(正確には卵の中でオタマジャクシの時期を過ごすのですが)カエルは他にも何種類飼いますが、背中に卵を背負うのはピパピパの仲間だけのようです。(オーストラリアには胃の中で卵を孵すカエルもいたようですがツボカビで絶滅したとか。サンバガエルというカエルは腰のあたりに卵をのせるらしいです。)
それからその容姿です。初めて見た人はこれがカエルなのかよく解らない不思議な生き物に見えることでしょう。

飼育環境:とにかく大きくてキック力も強いので、とにかく大きな容器を使いましょう。最低でも90p水槽クラス、繁殖をねらうのであれば出来れば180pくらいは欲しいです。深さも出来るだけ取りましょう。水草を入れておくとピパピパが落ち着きます。キック力が強いのでアクセサリーを入れる場合は気をつけましょう。しっかり固定できるものか、ピパピパに蹴られても動かないようなものにしましょう。水温は26℃くらいを維持しておけば問題ないでしょう。照明も特に必要はありませんが、水草のために点灯させておきましょう。

エ サ:小赤、姉金、ドジョウなどを水槽に入れておけば勝手に食べます。大食漢なので食べ過ぎに注意しましょう。消化不良を起こす場合があります。人工飼料にはほぼ餌付きません。

繁 殖:たまに産卵することもあるようです。ただし、きっちり繁殖させようと思うのであれば、繁殖は抱接したペアが水中を水面に向かってバク転するように回転しながら産卵しますので、それなりの水深が必要となってきます。産卵直後は卵が落ちやすいので絶対に驚かせたりしてはいけません。もちろん背中に埋もれてからもです。なかなか子ガエルになるまでが難しいようです。

そ の 他:
狭い環境でも飼育できますが、出来るだけ大きな容器で飼いましょう。それが出来ない場合は飼わない方がいいです。理由はピパピパの魅力が発揮できないからです。それからピパピパは小さい頃に突然死がよく起こります。関係ないかも知れませんが、マタマタも突然死がよくあるそうです。

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