アジアウキガエル

アジアウキガエル0
アジアウキガエル  アカガエル科 アジアウキガエル属

学  名:Occidozyga lima

英  名:
Floating Frog ほか

分  布:東南アジアの広範囲

全 長: 2〜4p程度

特 徴:小型で大型肉食魚のエサとして大量に売られています。体色は褐色からオリーブ色のものが多く、背面に目立つ緑色のストライプが走っているものが多いようです。ストライプがない無斑の個体もいます。
目は上方にあり水面に落ちてくる昆虫などを補食し、水面で生活しています。
特に後肢の水かきが大きく発達しています。

飼育環境:完全水棲ではないのですが、普通に飼う分にはアクアリウムでの飼育が一番簡単です。もちろん陸地を設けてもかまいませんが、メンテナンスを考えるとあまりお薦めではありません。浮島程度で十分です。水温は26℃前後をキープしていれば良いでしょう。小型のオートヒーターを投入しておけば問題ないです。ある程度高水温(短期間であれば35℃でも平気)にも耐えます。水深はほとんど必要ないですが、水草や水質安定のために5p以上あると良いのではないでしょうか。照明は特に点ける必要はありませんが、水草のために点灯させておいた方が良いでしょう。水草をたくさん入れてやると落ち着きます。特に水面に浮かぶタイプの水草がいいです。水草につかまって、ぼーっと上を見ている姿は癒されます。飛び出し防止と上からの落下物のために水槽には必ず蓋をしておきましょう。カエル自体小さいのでさほど水を汚しませんし汚れにも強いですが、こまめに水替えした方が良いでしょう。

エ サ:若齢コオロギを与えるのが一番簡単です。それ以外にもイトメや赤虫も食べてくれます。慣らせばレプトミンなどの固形飼料も食べます。ただ、目が上向きに付いていることから、水深を非常に浅くしておけばそこそこ食べますが、水中に沈んだエサはほとんど食べません。給餌はほどほど(週に2〜3回程度)に与えましょう。カエル自体小さいので食べる量も知れています。

給餌方法:カエルのエサ=生き餌というのが一般的ですが、たいていのカエルは慣らすと生き餌以外の餌でも食べてくれます。私の場合、若齢コオロギなどの生き餌を毎回用意することが難しいので、乾燥赤虫をピンセット給餌をしていました。飼育数にもよりますが、10匹以下であれば1匹ずつ様子を観察しながらピンセット給餌すると公平にエサを与えられて良いでしょう。慣れてくるとピンセットを見ただけで飛びついてくる個体もいます。「ピンセット給餌」と書いていますが実際にはスポイト給餌でした。もちろんピンセットでも割り箸でも何でも同様に出来ます。方法は至って簡単です。スポイトの先端2pほどを水槽の水につけて濡らします。濡れたスポイトの先端に乾燥赤虫をたっぷり付けます。それをアジアウキガエルの目の前に持って行きます。すぐに飛びついて食べる個体が多いです。食べない場合は目の前でゆっくり上下左右に振ってやると飛びついてきます。それでも食べない個体は、お腹がいっぱいか、ダメ個体(2週間以上食べなければほぼダメ)です。

繁 殖:年中繁殖とか、雨期に繁殖とか………残念ながら分かりません。

そ の 他:陸地を作ると床材に潜ったりもします。かなり深く潜ります。鳴き声はキョェッというような感じです。エサ用として売られているため、50匹を買って見たことがあります。たくさんのカエルに効率よくエサを与える良い方法はないかと考えたのがスポイトを濡らして乾燥赤虫をくっつけてカエルの目の前に持って行く方法でした。じっくり飼い込むとそれなりにおもしろいかも知れません。

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