コンゴツメガエル(ヒメツメガエル)

ヒメツメガエル

コンゴツメガエル(ヒメツメガエル)

学  名:Hymenochirus boettgeri

英  名:African Dwarf Frog Zair Dwarf Frogほか

分  布:コンゴあたり

全 長:4p程度

特 徴:小型で体表がざらざらしています。体色はダークグレー。名前のとおり熱帯地方のツメガエルです。アジアウキガエルと違って、こちらはペットとして売られています。完全水棲で小さな巻き貝を食べてくれることから熱帯魚のショップでも売られています。繁殖も簡単です。ピパ科の仲間特有の前肢を使ってエサをかき込む姿はかわいいです。色的には地味ですが、熱帯魚感覚で飼えるカエルです。

飼育環境:完全水棲で、アクアリウムでの飼育が一番簡単です。陸地を設ける必要もありません。水温は26℃前後をキープしていれば良いでしょう。小型のオートヒーターを投入しておけば問題ないです。ある程度高水温(短期間であれば35℃でも平気)にも耐えます。水草や水質安定のために水深はある程度あった方が良いでしょう。照明は特に点ける必要はありませんが、水草のために点灯させておいた方が良いでしょう。水草をたくさん入れてやると落ち着きます。飛び出し防止と上からの落下物のために水槽には必ず蓋をしておきましょう。カエル自体小さいのでさほど水を汚しませんし汚れにも強いですが、こまめに水替えした方が良いでしょう。出来ればフィルターを設置しておいた方が良いでしょう。要するに熱帯魚の飼育と同じで構いません。熱帯魚の水槽に導入している人もいます。もちろん肉食魚でない熱帯魚でないと食べられてしまいます。

エ サ:生き餌を必要としません。乾燥イトミミズや赤虫、熱帯魚のエサなど何でも食べてくれます。アジアウキガエルと違って沈むエサの方が良く食べます。給餌はほどほど(週に2〜3回程度)に与えましょう。カエル自体小さいので食べる量も知れています。

繁 殖:ペアがそろっていて普通に飼っていれば、勝手に繁殖します。ただ、産卵したら卵は別容器に移さないと親ガエルたちが食べてしまいます。ネットで検索すれば、たくさんの情報が見つかるはずです。個人的には戦うカエラーさんの「InDi FROG World」の中の「戦うカエラー奮闘記」がとても参考になると思います。私自身は繁殖させたことはありません。オスメスの区別は総排泄孔でします。メスは突き出てとんがっています。体型もふっくらしています。

そ の 他:以前は簡単に入手できたのですが、最近はほとんど見かけなくなりました。いるところにはいるのでしょうが、私のような田舎に住んでいるとなかなかお目にかかれなくなりました。残念! 生き餌など気にせずにカエルを手軽に飼いたいと思う人にはとても良いカエルだと思います。ただ、日本人の持っているカエルというイメージとは少し違いますね。どちらかというとサカナを飼うのに近い?

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