イベリアトゲイモリ
イベリアトゲイモリ

学名:Pleurodeles waltl

英名:Spanish ribbed newt

分布:スペイン・ポルトガル南部からモロッコ北西部

全長:最大30p程度までになることがある。通常20p程度

特徴:最大の特徴は外敵に強く掴まれると皮膚から肋骨の先端を突き破る防御行動をとり、肋骨が突出する部分にはオレンジ色のイボが並んでいる。体色は灰褐色地に黒っぽい斑点が入る。腹側は色が薄い。全体的に黒っぽいものから薄い体色までいろいろいるが、飼育環境に左右される。底床砂を黒っぽいものにすると黒くなり、ベアタンクや白い砂などの場合は白っぽくなる。繁殖行動は雄が雌を背負う変則的なタイプである。

飼育環境:アクアリウムで一生飼育できる。夏場の高温だけ気をつければ無加温で問題なく飼育できる。水槽はできるだけ広いものの方がよいが、個体が小さいうちは、あまり広すぎるとエサを入れても気がつかない場合もあるので成長に合わせてサイズアップすると良い。初心者にもとても飼いやすいイモリで繁殖も簡単に楽しめるので、有尾類入門種としてうってつけである。よく食べるのでよくフンもするので、フィルターは設置しておいた方がよい。定期的な水替えもすること。照明は特に必要ないが、水草を入れる方が個体が落ち着くし、繁殖時にも役立つのである程度の照明はつけた方がよい。紫外線は必要ない。

エサ:赤虫、イトメ、ひかりウーパールーパー、キャットなど何でもえり好みせず食べる。できるだけいろいろなエサを使ってバリエーション豊富にした方がよい。とにかくよく食べるので、エサのやり過ぎに注意が必要である。

繁殖:成体であればオスメスの判断は割と簡単にできる。オスは、一般にメスよりもより長くて平べったい尻尾をしている。繁殖期間中に、オスは前足の内側に黒い婚姻瘤を発達させて、体に沿ってしばしば赤みがかったオレンジ色を示す。ペアを状態よく飼育していればどんどん繁殖する。増えすぎることもあるので、必要な個体数を確保したらショップに引き取ってもらう等の措置も考えておくこと。

その他:見た目は地味なのであまり人気はない。じっくり飼い込めば見栄えのするイモリに成長する。陸地を必要としないので、魚感覚で飼えるイモリである。最近、アルビノも出回るようになってきた。

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