サバンナダーツスキンク(Acontias percivali

まずはウィキペディアで調べてみました。

Acontias percivali(別名Percival's Legless Lizard(パーシバルアシナシトカゲ)、Tanzanian Legless Lizard(タンザニアアシナシトカゲ)、Percival's Lance Skink(パーシバルヤリガタスキンク))は小さく、脚のない(ヘビのような)種でScincidae科のトカゲです。そして、「スキンク」の仲間として知られています。

分布 : 種の分布範囲はアフリカ大陸に限られていて、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ、ケニヤ、アンゴラとタンザニアの地域を含みます。

生息地 : パーシバルランススキンクは、サバンナで土の表面下の土壌中に隠れて生息します。

亜種 : Acontias percivaliには3つの亜種がいます。
Acontias percivali tasmani
Acontias percivali occidentalis
Acontias percivali percivali(基亜種)
最近のDNA配列テストにより、Acontias percivali tasmaniは、Acontias meleagrisの亜種であるかもしれません。

説明 : パーシバルランススキンクは、彼らの銅茶色の背中と金色の下側によって同定することができます。彼らは、カブトムシ幼虫、ミミズと他の動きの遅い無脊椎動物を食べることを専門とする食虫動物です。彼らは直接子供を産み(卵胎生)、一度に1〜5匹の幼体が産まれます。

ペットとして : (一部Livefood UK Forumの情報も含む)この動物は十分にわかっていないが、時折ペットショップで見られます。ペットトレードで見かける大部分のacontiasは、この種の野生の収集した個体です。飼育には厚めの砂質の床材と地表面にくぼんだ隠れ場所を必要とします。
彼らは、サバンナの土壌で生きています。要するに草が多いと言うことは根っこが多いと言うことですなわち昆虫がたくさんいると言うことです。それがよく働かなければならないように、タンクには30%ほどの湿度のたくさんの土と草を入れ、それらがうまく作用するように思われます。周囲温度は29℃で、夜とともに21℃に下げるのが合理的なようです。彼らは最初の数か月の間彼らの子供を親が世話という噂も聞きました。タンクのホットサイドは、38℃に近くなければならなくて、20pの土がいることを覚えておいてください!
私は彼らにゴキブリの幼虫、小さなコオロギ、小さなミミズ(『赤虫』)とゴミムシダマシ(の幼虫)を与えてみました。そして、彼らが食べたという確信がもつことができたのはミミズとゴミムシダマシ(ミルワーム)だけです。彼らは、ちょうど偶然に時折コオロギまたはゴキブリを捕えるにはあまりに(動きが)遅いようです。彼らはよりよく遅い移動するものを食餌に役立てます。野生では、彼らは多分昆虫と昆虫の幼虫の専門フィーダーであるだろうと思います。
彼らは、複数で、または、単独で飼育することができます。Acontiasは、『バスキングランプ』または少しの特別な照明(UVランプ)も必要としません。オスのacontiasは、わずかにより大きな頭によってメスと区別することができます。CB化は可能であるが、現在商業的に達成されていません。世話は、幼体が生まれた直後に高めの湿度を提供することによってよく水和することを確認しなければなりません。
彼らは、すごい勢いで土の中へ隠れます。あなたが彼らを入手したならば、あまり彼らを目にするとは思わないでください。部屋が完全に暗いとき以外は、彼らはなんとかすべての彼らの時間を地下で過ごします。


アコンティアスを販売している(有)ブラスト(http://arkpet.ocnk.net/)の説明です。
「acontias percivaliです。とても人気のアシナシトカゲです。オレンジ色でとても美しく、温和でいつも即完売です。今回も大量に入荷です。ココヤシなどを敷いて潜らせてください。活発に動きます。胎生で5頭前後の幼体を出産します。飼育は容易です。」


化野さんのブログから
アコンティアスの飼育方法ははっきりと情報がなく、1匹目は湿度のある腐葉土で飼育していました。この飼い方をしてる人の悩みは皮膚病になりやすいとの話だったのですが、うちも例に漏れず皮膚病になり、全身に広がり弱って死にました。皮膚病については皮膚の部分部分が白く浮いてくるような感じです。
2匹目は乾燥系で飼ってる人の情報をきき、「それなら前回と同じ失敗は無いだろう」とのことで飼育を始めました。今のところ問題なく飼えているようです。

ただ、餌にしていたミミズが使えないので(乾燥して居るんですぐに死んでしまう)餌はコオロギメインですね。人工飼料は食べません。(餌付ける努力もしてないんですが・・・)
○環境
 ケージ:プラケにヤシガラ+水苔ほぼ水分なし
 温度:部屋ごと28℃前後で管理。パネルヒーター無
 餌:イエコの後ろ足をとってケージに投入
      水入れ常設
 照明・保温:アコンティアスに関しては、ほとんど潜ってるんで紫外線は不必要と考えています。ホットスポット用意していません。


最後にチョーアバウトな「オールアバウト」の情報です。

サバンナダーツスキンク
学 名:Acontias percivali
別 名:アコンティアス
英 名:Percival's legless lizard, Tanzanian legless lizard, Percival's Lance Skink
分 布:アフリカ南部(ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ、ケニヤ、アンゴラ、タンザニア
体 長:全長20〜26p

四肢が完全に退化したミミズ型のスキンクです。
本種を代表としたアコンティアスAcontias 属は5〜8種程度が知られていて、どの種も本種のようなミミズ型のトカゲです。
日本で流通するのは本種であり、以下の3亜種に分けられていることが多いのですが、この分類は混沌としています。

Acontias percivali percivali ・・・基亜種。ケニヤ南東部とタンザニア
A. p. occidentalis ・・・南アフリカのリンポポ州、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラ
A. p. tasmani ・・・南アフリカの東ケープ州。ただしDNAの精査によると別種であるA. meleagris の亜種である可能性が高い
体色は写真の個体のように背面が濃灰褐色ですが体側から腹面にかけて黄色から赤褐色になります。吻端は丸くなっていてくびれているために、よく「イルカ顔」などと言われています。これも土に潜るために適した形態であると考えられます。尾は太短く先端も尖っていません。
やや乾燥した森林に生息しており、木の周りの軟らかい土や枯葉などが堆積した場所に潜って生活をしています。ミミズなどの土壌生物を食べていますが、飼育下では昆虫を食います。特に甲虫の幼虫などイモムシ様の動きが遅い昆虫類を好むようです。
繁殖生態は胎生で1〜5頭の幼体を出産します。
これまた自然下での生態に関する情報が少ない生き物でした。
比較的美しいし、飼育自体もそれほど難しくはないようです。何よりも「変カワイイ」の代表みたいな生き物ですから、私たちのような変わり者好きのハートをガッチリと掴んで大人気のトカゲです。

赤っ恥をかかない程度の知識
原産地はアフリカ南部
2ないし3亜種に分けられているが流通するのがどの亜種かはよくわからない
アコンティアスとして入荷するのはほとんど本種
胎生
乾燥系

飼育の基本情報
飼育容器 : 45pクラス以上の水槽
温度 : 適温は24〜26℃前後。ホットスポットは30℃前後
照明 : 紫外線灯やバスキングランプが必要
床材 : 細かい砂漠の砂などを潜ることができるように厚めに敷く
容器内レイアウト : 水入れを設置する
餌 : 昆虫食のでコオロギやミールワーム。カルシウム、ビタミンなどの添加剤は必須。動きが早いものは食べられないのでコオロギなども足を折る
基本的な世話 : 地中性の乾燥系トカゲの飼育法
海外サイトなどによると床材は30%程度の湿度が必要
石などを設置する場合は下に潜って石につぶされないように砂を入れる前に石をケースの床面に置いてから砂を敷く
海外サイトなど見るとバスキングはほとんどしないので照明は不要とか低い温度で飼育するなどの情報も見られる
複数飼育は可能
など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

以上が調べた結果です。

飼育ケースは大きい程良い。エサは昆虫類。温度はある程度ばらつきがあるものの20〜30℃、ホットスポットは30℃以上あった方が良さそうです。紫外線は必要であるという意見と不要であるという意見に分かれますが、多少あっても良いでしょう。床材は砂質のものまたはヤシガラ土が多いようですが、あまり材質は選ばないようです。床材の厚みはそれなりにあった方が良さそうです。どれを見ても床材湿度は30%となっています。この湿度がくせもので、湿度というと空気中湿度を考えがちですが、土中の湿度というのはちょっと考え方が違うと思っています。いわゆる土木工学で言うところの含水比と呼ばれるものと考えた方が良いのではないでしょうか。土粒子の重量(Ws)と間隙水の重量(Ww)の比率です。含水比(%)=(Ww/Ws)×100 この式はいわゆるソイル系や砂質土の場合にはそのまま適用すればいいのですが、ヤシガラ土の場合はそうは簡単ではありません。なぜならヤシガラ土は「土」という名前は付いていますが、ヤシの殻を細かく砕いたものなので一般的な「土」とは全く性質を異にします。一般の土で含水比30%だと結構湿った感じになります。ヤシガラ土だととどれくらいになるかわかりません。たぶんぱらっとしていてわずかに湿っている程度でしょう。多湿はあまり良くないでしょうが、カラカラに乾いているのも良くなさそうです。生息地域に目を向けるとサバンナと言うことですから、「南回帰線から北回帰線の間の多くの地域に分布。夏は赤道低圧帯に入り多雨、冬は中緯度高圧帯に入るため乾燥するため、一年の間で雨季と乾季がはっきりと分かれている。気温の年較差は少ない。最寒月平均気温が18℃以上。乾燥に強い樹木がまばらに生える草原、すなわち疎林と潅木を交えた熱帯長草草原地帯である。土壌は主にラトソル(ラテライト)や赤黄色土からなる。焼畑のほか様々な農業形態がとられている。」という自然条件を考慮すると、地表は乾燥していても地中はそこそこ水分を含んでいるようにおもいます。

結局のところ、乾いているけれど完全には乾ききっていない、わずかに水分を含む程度ということでしょうか。

@個体全体
@個体全体

@個体ハンドリングの様子
@個体ハンドリングの様子

@個体頭部アップ
@個体頭部アップ

A個体全体
A個体全体

A個体頭部アップ
A個体頭部アップ

B個体全体
B個体全体

B個体頭部アップ
B個体頭部アップ

3個体頭部の比較
3個体頭部の比較

捕食の様子
捕食の様子

捕食の様子アップ
捕食の様子 アップ

生き物紹介に戻る

inserted by FC2 system